絵の中に名前が入っている。
そんな絵を描いていることで、時間があれば「どんな文字が書けるかな?」って考えたりもしています。
絵の活動を始める前、筆一本で豪快にも、そして繊細にも見事に文字を書き上げる書道家さんに憧れた時期がありました。
自分自身は、字はソコソコ綺麗な方かなとも思っているのですが、しょせん素人の字。
習字なんて小学生の頃に学校でやっただけで、それ以来、筆を持ったのは、年賀状で使う筆ペン程度。
字を書くのは好きな方で、今でこそ絵を描く時間が多くなり、その分文字を書く時間が減ってしまったのですが、以前は1日に何時間もノートや手帳に色々なことをとにかく書き続けていました。
書道家の方々が、人の名前を綺麗に書く姿、作品を見て「格好イイな、自分にもできないかな」なんて考えたりしていました。
絵の中に名前を入れた理由
オーダーメイドでお受けしている私の絵には、ほとんどと言って良いほど、
お名前を模様の一部として入れています。
それが「模様で描く」という以外での私の絵の特徴の一つにもなっています。
きっかけは、先に記述した「書道家さん、格好イイ」です。
書道はできないけれど、自分にできることは何かないか?
そんなことを考え始め、
ペン1本で、ポストカードに世界で一つの名前のデザインを描きます。
って。
始めは、名前のみや、アルファベットにして少し花のイラストをつけたりしていた程度だったのですが、ちょうどその頃、突発的(いつも、突然始めてしまうのですが・・・)に趣味とした始めたペン画、つまりペンで描く絵も欲しいと思ってくれる人がいるのではないか?
そんな簡単に絵が売れるわけ・・・・と思いながらもとにかく売ってみた。
これも、ご注文をいただけるようになった。
思っただけでは何も始まらない。
行動することが大事。
やる前から勝手に「無理だろう。そんなに世の中、甘くはない」なんて考え、思って行動しないと何も起こらない。
色々な本にそんな風に書かれています。
わかってはいるけど、なかなか行動できないのが現状。
でも、今になってその意味を肌で感じることができるようになってきました。
売れる数や価格は別として、ペンで描く名前のデザインカードを欲してくれる人がいる、自分の描くちょっと変わった絵を欲してくれる人がいる。
でも、筆で素晴らしい文字を書く人。
私なんかよりはるかに、基本ができていて、ものすごく上手い絵を描く人。
そういった人がたくさんいる中で、
もっと違う何かで私の先品に何かを感じ、その人に感動を与えることができないものだろうか?
そんな思いの中で、絵の特徴である「模様」の一部を模様のような文字にして「絵と文字を合体」させました。
そして、ご依頼主様のご要望に応じた絵と、名前のデザイン?のどちらも対応した、今の「模様に名前やメッセージを入れる絵」になりました。
まとめ
絵の一部に名前を入れる。
単純な発想で、誰でも思いつくようなことだと思います。
それでも、やってみてたくさんの人に世界で一つのその人だけの絵として、ご依頼いただき、たくさんの良いご評価もいただき、リピートしていただく方も少しづつ増え始め、本当やってよかったと思っています。
自分で自分の限界を作らず、「まず、やってみる」を実践して本当に良かったと思います。
それでも、まだまだ、売れない作家です。
これから先のことは全くわからないのが現状です。
なんとか、頑張って、ずっと今の活動を続けていけるようにしていくためにもっと色々なアイデア、皆さんに喜んでいただける何かを考え出していきたいと思っています。